一般社会では、そんなに意識することありませんが、コンサルティングの世界では意識して使い分ける必要があります。

旅館やホテルにおける「戦略」とは、過去のデータや近隣地域のデータを基に、経営陣が主体となって、最終目標(KGI)やプロセス対する目標(KPI)に対して、施設のリソース(人・物・金)を検討して、最小限のコストで最大の効果がある手段は何かを決定する事であり、決定された戦略を実際に現場で遂行するのが「戦術」です。

最適な戦略であっても、戦術が伴わなければ、机上の空論となってしまいますし、戦術に長けているスタッフがいたとしても、戦略が、単なる意気込みや思い込みなどであった場合は成果など出ません。

例えば、お客様に滞在中に快適に過ごしていただくために、多機能なグループウェアを利用して、お客様の情報や館内の情報をスタッフ内で共有し、様々なシチュエーションでお客様に快適に過ごしてもらおうとしても、社員のITリテラシーが低ければ実行する事が困難となります。

逆に、社員のITリテラシーがあったとしても、経営陣が具体的な戦略を提示できずに「一生懸命、お客様に快適に過ごしてもらおう!」とか言っても、むなしく響くだけです。

戦術である駒の動きが決まっていて、指し手による戦術の能力の差が無い将棋やチェスは戦略のゲームと言われています。

旅館やホテルの戦術は、人材そのものですので動きが決まっていませんし、意思があるので将棋やチェスより遥かに難易度が高いです。

優れた戦略家は、目標に対する戦略を、戦術である施設のリソース(人・物・金)を最適化して提案する事が出来ると感じています。