戦わずして勝つ!?「ブルーオーシャン戦略」とは?
こんにちは!
旅館やホテル専門のWEBコンサルティング、株式会社サイトプラスの遠藤駿です。
あなたの旅館やホテルの周辺で、あなたの施設と同じようなサービス、料理、眺めの施設が並んでいませんか?他の施設との差別化は出来ていますか?
今回は、戦わずして勝つ「ブルーオーシャン戦略」についてご紹介します。
「ブルーオーシャン戦略」とは?
「ブルーオーシャン戦略」とは、競争者のいない新しい価値の市場を創造し、ユーザーに高付加価値を低コストで提供することで、利潤の最大化する戦略です。
未開拓で無限に広がる可能性を秘めた未知の市場空間を「ブルーオーシャン」、反対に低価格競争など多数の競争者で激しい「血みどろ」の競争を繰り広げる既存の市場を「レッドオーシャン」と呼びます。
民宿などで言うならば、大旅館が見向きもしない市場で独自市場を作り上げていった方が、その市場のパイが少なくても、大手資本や強者の競合に脅かされるリスクが少ない分、有利な展開を継続できる様になります。
ブルーオーシャン戦略を取り入れることで、従来時自社のユーザーにはなりづらかった新たなターゲット層も拡大できるチャンスが生まれる事例もあります。
ブルーオーシャンの成功例
ブルーオーシャンの成功事例として、よく挙げられる事例が任天堂の「Wii」です。

既存概念からの脱出
任天堂といえば、「スーパーファミコン」や「ゲームボーイ」、最近では「Nintendo Switch」など数多くのゲーム商品を作ってきた会社です。その任天堂が2006年に発売した「Wii」は、当時の家庭用ゲーム機でも主流だった「リアリティのある高解像度映像」や「難易度高い操作性やシナリオ長編となるコンテンツ」を切り捨てて、「リモコン操作コントローラーにして、単純明快に楽しめるゲーム」という当時のメジャーな市場から離れたブルーオーシャンを目指しました。
その結果、まるでスポーツをしているような感覚のテレビゲームという新ジャンルを生み出したのです。ゲームがシンプルになった事で、親子やお年寄りも巻き込んでゲームを楽しむ現象が生まれました。この現象で、「テレビゲームのユーザー=ゲーム好きの子供、もしくは青年」という概念は崩れ、「Wiiのゲーム=家族で楽しめるモノ」という、独自の市場を創造しました。
付加価値の創造
「Wii」が大ヒットした要因の陰には、ここにも「ベネフィット」があります。「Wii」がユーザーに提供したのは「楽しいゲーム」という直接的な要素ではありません。「テレビゲームを通じて、まるでスポーツのようにカラダを動かす爽快さ」と「テレビゲームを通じて、家族や恋人、友達と笑顔で過ごせる楽しい時間」という付加価値を提供しました。
この付加価値が、ユーザーが得られる恩恵「ベネフィット」として機能して、大ヒットを生む要因となったわけです。
つまり、「市場で気づかれていなかった、ユーザーの新たなベネフィットを見出して、提案する」という事は、「ブルーオーシャン」を生み出す原動力を持つほどインパクトのある爆発力を秘めているという事です。
「誰も目をつけていなかったブルーオーシャンを見つけ出す」といっても、そう簡単に見つかるものではありません。しかし「Wii」での事例のように、「ブルーオーシャン」というオアシスは、意外と近くにあるかもしれません。
原点回帰
「お客様本来が求めているコト、モノは何か?」という命題を突き詰めていくと、もしかしたら、あなたの会社のサービスや商品の打ち出し方を少し工夫するだけで、新たな市場を生み出せる可能性があります。
ぜひ、「お客様の為には?」という、本来サービスを提供する側が持つべき視点で、再度自社のサービス、接客を見つめなおして、気づいていなかった自社のチャンスを見つけ出して下さい。
最後に
今回、「ブルーオーシャン戦略」についてご紹介しましたが、今こそ個人が尊重される中、「どれだけ尖ったオリジナルの魅力を出していけるか?」、「自社だけの魅力を自覚しているか?」が鍵となってくるでしょう。
「中だと見えない景色」と「外からしか見えない景色」があります。是非一度、身の回りを見つめなおしてみてはいかがでしょうか?
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それでは、次回もお楽しみに!