【多彩なマーケティング手法からのアプローチ】

 

こんにちは、サイトプラスの遠藤駿です。朝晩と冷え込んで秋らしくなってきましたね!着る服も選べるようになり、オシャレの幅が広がる季節ですね~

オシャレといえば、最近知人がウブロの時計を買ったんですけど、その理由がCEOの「ジャン・クロード・ビバー氏が引退を表明したから」という事でした。私はジャン・クロード・ビバー氏を知らなかったものですから、調べてみたら勉強になりましたので、皆様にもご紹介させて頂きます。

「ジャン・クロード・ビバー」から学ぶ

1949年ルクセンブルグ生まれ。幼少期にスイスに移住。大学卒業後、玩具メーカーに就職。その後オーデマ ピゲに入社し、時計業界でのキャリアが始まる。83年にブランパンを再興。9年後にスウォッチ グループに売却し、同グループの役員に。2004年にウブロに入社。12年より会長職となる。18年9月、ウブロを引退表明。

彼が、引退を表明したのはつい先月の事だが、時計業界にいて彼を知らない人はいないほどの有名人で、「スイス時計界の救世主」あるいは「マーケティングの天才」と呼ばれるくらい幾つもの革新を成し遂げてきました。

時計メーカー「ブランパン」の復興

彼の革新の一つに挙げられるのは、時計メーカー「ブランパン」の復興です。

1735年に創業したスイス屈指の老舗メーカーであるブランパンは経営難や後継者問題もあり、ある時期から休眠状態に陥っていた。それを復興させたのがビバーでした。

彼はブランパンを復興させる際に「すべての時計に機械式ムーブメントを搭載する」ことを宣言しました。今では珍しくありませんが、83年当時は高精度で大量生産に向いたクオーツ式ムーブメントの全盛期。製作工程が複雑で、しかも精度がそれほど高いわけではない機械式ムーブメントは、完全に前時代の遺物だと見なされていましたが、ビバーには明確なビジョンがありました。

クオーツ式ムーブメントはテクノロジーの産物でしたが、テクノロジーは常に進化しなくてはいけません。つまり現段階でいくら優れたテクノロジーであっても、50年後には時代遅れになってしまう。フロッピーディスクやカセットテープだってそうでした。やがて使いものにならなくなるモノには、誰も大金を投じてくれないだろう、と思われていました。

しかし機械式ムーブメントであれば、ほぼ確実に直せます。ビバーは機械式ムーブメントに“芸術性”を見出しました。愛され、修理され、人から人へと受け継がれることで、価値が永遠に残ると考えた結果、ブランパンは大成功を収め、これをきっかけに機械式時計さえも復権することになりました

92年にブランパンを手放したビバーは、スウォッチグループの役員となり、主にオメガを担当しました。彼がここで行った革新は、アンバサダー(大使)戦略です。それまでにも著名人に時計を着けさせることで知名度を高める方法はありましたが、ビバーは時計イメージがなかった旬な人物を起用することで話題を作り出す事に成功しました。

なかでもスーパーモデルのシンディ・クロフォードとF1チャンピオンのミハエル・シューマッハを起用したマーケティング戦略がピタリと当たって、老舗オメガにトレンド感を定着させました。ちなみに映画『007』シリーズにて、ジェームズ・ボンドにオメガの時計を着けさせたのも、彼の戦略です。

ここで出てきているのが、以前の記事で紹介した「世界観ブランディング」と「信頼資産」です。

参考URL世界観ブランディングについて
参考URL信頼資産について

「ウブロ」への転進

大企業の役員から中小メーカーのCEOへの転身には、さすがに誰もが驚きを隠せなかったようです。

スズメの涙ほどの予算を前に頭をひねって戦略を導き出し、アイディア勝負で時計界に切り込んでいく姿こそ、ビバーの本来の姿だと言われたそうです。CEO就任後、ビバーは3年で売り上げを4倍にすると宣言しました。新作モデルさえできていないうちから広げる大風呂敷に誰もが呆れていましたが、05年発表した「ビッグバン」の大成功を受け、売り上げは4年で約10倍となりました。

ウブロでビバーが仕掛けたことは、まさに革命的でした。なかでも有名なのは、インデックスも針も文字盤もすべてブラックで統一した“オールブラック”というスタイル。どうして読めない時計を作ったのかと尋ねると「いまどき腕時計で時間を見る人なんていないだろ!」と答えたそうです。

これは「ブルーオーシャン戦略」です。時計業界で、競争者のいない新しい価値の市場を創造し、利潤を最大化しました。

参考URL戦わずして勝つ!?「ブルーオーシャン戦略」とは?

最後に

今回、私の中でもとても勉強になった人物についてご紹介しましたが、マーケティングで成功している方の多くは、基礎がしっかりしている事が共通として挙げられます。

ぜひ、皆さんも日常の中で有効利用できるマーケティングを探してみてはいかがでしょうか?

次回もお楽しみに!